ワインの適温と飲み頃
冷蔵庫で冷やす場合は、冷やしすぎにご注意ください。
冷やし過ぎてしまったワインは、風味を失ってしまいます。
冷やす時間を短縮しようと、冷凍庫で急激に温度を下げると、風味も急激に下がってしまいます。
美味しく飲むためには、ゆっくりと冷やすことがおすすめです。
また飲み頃に関して、必ずしも熟成させた方が良いわけではありません。
種類によっては、購入後、早めに飲んだ方が良いワインもあります。
普通のテーブルワインは、買った頃が飲み頃になるように出来ていますので、買ってすぐに飲んでも美味しくいただけます。
また、ボージョレヌーヴォーなどの、フレッシュさを味わうタイプのワインは、早めに飲んだ方が良いとされています。
- 赤ワイン
- 高級なワインであれば、18度くらいで飲むのが適温です。通常のワインであれば、冷やしても大丈夫ですが、13~18度で飲むのがおすすめです。
- 白ワイン
- 上質なものは、12度くらいが飲みごろですが、辛口のものはもう少し低め、甘口タイプであれば、4~8度くらいが飲みごろになります。
- ロゼワイン
- 辛口の白ワインと同じくらいで、10度前後が飲みごろです。
- スパークリングワイン
- 甘口の白ワインと同じくらいの、4~8度が飲みごろです。
ワインの保存方法
ワインは、温度、湿度、光、振動、においなどに、大変影響を受けやすい飲み物です。そのため、長期保存をするにはいくつかの注意が必要となります。
熟成させるため高級ワインを保存するのなら、適温に保つとともに湿度の調整もしてくれるワインセラーをご利用になるのがおすすめです。
ワインセラーをご利用にならずに保存する場合は、光が当たらず、静かな場所で、寒暖の変化の少ないところに、横に寝かせた状態で保存してください。このとき、紙に包んで、さらにビニール袋に入れて保存すると、温度の影響を受けにくくなります。
ワインを横に寝かせて保存する理由ですが、立てたまま保存するとコルクが乾燥し、固くなり縮んできます。すると、隙間が出来、ワインが劣化しやすくなります。このため、コルクをワインで湿らせ、乾燥を防ぐため、横に寝かせます。
しかしながら、日本の夏は暑く、湿度も高くなったりするため、ワインセラー以外で長期保存をするのは、なかなか難しいともいえます。
ワインと健康
赤ワインに多く含まれている『ポリフェノール』は、ガンや動脈硬化を起こす原因にもなると言われる『活性酵素』を抑える働きがあります。
ポリフェノールは果皮に多く含まれ、果実にはあまり含まれていません。そのため、果皮ごと絞る赤ワインが良いと言われています。
またポリフェノールは、アルツハイマーや高血圧の予防にもなる、といわれています。
白ワインは、実は殺菌作用が強いお酒です。
お寿司に白ワイン、という組み合わせを聞きますが、これは生魚を扱う上での食中毒防止にもなる、というわけです。
ですが、効果があるのは適量飲んだときであり、飲みすぎは体に良くありません。
楽しく、健康にワインを味わうためにも、飲みすぎにはお気をつけください。
スティルワインの種類
私たちが普段「ワイン」と呼んでいる“スティルワイン”は、赤、白、ロゼに分類されます。
- 赤ワイン
- 赤ワインは、黒葡萄や紫、赤などの色のついた葡萄を使い、果汁と一緒に果皮や種を入れたまま発酵させます。ほとんどの場合は辛口で、深いコクのあるタイプから軽いタイプまで、味わいは様々です。果皮からの色素、種からのタンニン等の成分を含むため、風味はより複雑になります。
- 白ワイン
- 白ワインは一般的に白葡萄を原料とします。圧搾して得られた果汁のみを発酵させます。味わいは主に甘酸のバランスから成り、苦味が少なく、ごく辛口から甘口まで、幅広い風味を楽しめます。
- ロゼワイン
- ロゼワインの製造には何種類かあります。一般的には黒葡萄使い赤ワイン同様発酵させ、発酵色がバラ色になったら皮や種を取り除きます。
朝日町ワインでは、白ワイン同様に黒葡萄を圧搾して果汁のみを低温発酵させます。白ワイン同様、甘味や酸味が特徴となり、それに渋みが加わった感じになります。